2011年 08月 06日
極楽浄土にはいないであろう素敵な仏像紹介。
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前エントリでご朱印を集めたとご紹介しましたが、全て仏像を拝みに行くためでした。ご朱印をもらった全てのお寺の仏像はもれなくグッとくるのですが、特にグッときたのを3つご紹介します。
・薬師三尊(薬師寺)
仏像界の『Abby Road』。日本全仏像のマスターピース。ブロンズながら、日光・月光菩薩の衣は細部までリアルに作られており、見ているだけで極楽浄土に行けそうな美しさ。薬師なのに。
・千手観音(唐招提寺)
薬師三尊をビートルズに例えるならば、この千手観音はレッドツェッペリン。とにかくすごい風圧です。たるんだ精神でこの千手に対峙すれば、800m南の薬師寺まで吹き飛ばされます。なぜこの千手にそんな力があるかと言えば、本当に千本、手があるからです。千手観音は合掌する2手とその他40手の42本の手があるのが基本です。1本の手が25の世界を救い、それが40本あるので25×40=1000、バンザーイ!という理屈です。しかし、何を思ったか、奈良時代中期に「千手観音やったらやっぱり千本手がないとあかんやろ!!」と突拍子もないことを考えたエクストリーム仏師がいて、製作されたものと思われます。ちなみに葛井寺の千手観音も本当に千本の手があります。本当に千本の手を持つ国宝の千手観音はこの2体だけです。
・四天王(東大寺戒壇院)
東大寺と言えば、とにかく大仏が有名です。大仏がいる大仏殿には虚空蔵菩薩と観音菩薩の脇侍もいますし、四天王もいます。しかもどれも大仏のサイズに合わせているから馬鹿でかい。でかい仏像は新しい牛久観音しかり、なんかアホらしく見えるものです。しかし、東大寺で大人気なのは大仏であり、大仏殿にはいつも修学旅行生からジジババに至るまで多くの人々でごったがえしています。修学旅行生が何組か来ているときは、大仏の鼻の穴サイズの柱をくぐる列がビッグサンダーマウンテン並みです。しかし、東大寺には大仏殿以外にもたくさんのお堂があり、また国宝の仏像があります。戒壇院は大仏殿の西にある小さなお堂ですが、そこに四天王界でもっともカッコいい四天王がいます。しかも、それを30cmの距離で見られるというのは、国宝としては本当に珍しい。静かなお堂の中で大仏殿の喧噪を遠くにききながら、本当にかぶりつきで日本一カッコいい四天王を拝むというのは非日常的で素晴らしい体験です。
中宮寺弥勒菩薩や、新薬師寺十二神将などまだまだ素晴らしい仏像はいるのですが、キリがないのでやめておきます。京都の仏像をまだ見られてないので、これかは京都方面に繰り出して行こうかと思います。なぜか観光客は京都に集中して奈良は修学旅行生専門みたいになってますが、なんてったって奈良のほうが時代が古く、仏教が日本に輸入された場所ですから、是非東京の人たちには奈良に訪れていただきたいですね。
・薬師三尊(薬師寺)
仏像界の『Abby Road』。日本全仏像のマスターピース。ブロンズながら、日光・月光菩薩の衣は細部までリアルに作られており、見ているだけで極楽浄土に行けそうな美しさ。薬師なのに。
・千手観音(唐招提寺)
薬師三尊をビートルズに例えるならば、この千手観音はレッドツェッペリン。とにかくすごい風圧です。たるんだ精神でこの千手に対峙すれば、800m南の薬師寺まで吹き飛ばされます。なぜこの千手にそんな力があるかと言えば、本当に千本、手があるからです。千手観音は合掌する2手とその他40手の42本の手があるのが基本です。1本の手が25の世界を救い、それが40本あるので25×40=1000、バンザーイ!という理屈です。しかし、何を思ったか、奈良時代中期に「千手観音やったらやっぱり千本手がないとあかんやろ!!」と突拍子もないことを考えたエクストリーム仏師がいて、製作されたものと思われます。ちなみに葛井寺の千手観音も本当に千本の手があります。本当に千本の手を持つ国宝の千手観音はこの2体だけです。
・四天王(東大寺戒壇院)
東大寺と言えば、とにかく大仏が有名です。大仏がいる大仏殿には虚空蔵菩薩と観音菩薩の脇侍もいますし、四天王もいます。しかもどれも大仏のサイズに合わせているから馬鹿でかい。でかい仏像は新しい牛久観音しかり、なんかアホらしく見えるものです。しかし、東大寺で大人気なのは大仏であり、大仏殿にはいつも修学旅行生からジジババに至るまで多くの人々でごったがえしています。修学旅行生が何組か来ているときは、大仏の鼻の穴サイズの柱をくぐる列がビッグサンダーマウンテン並みです。しかし、東大寺には大仏殿以外にもたくさんのお堂があり、また国宝の仏像があります。戒壇院は大仏殿の西にある小さなお堂ですが、そこに四天王界でもっともカッコいい四天王がいます。しかも、それを30cmの距離で見られるというのは、国宝としては本当に珍しい。静かなお堂の中で大仏殿の喧噪を遠くにききながら、本当にかぶりつきで日本一カッコいい四天王を拝むというのは非日常的で素晴らしい体験です。
中宮寺弥勒菩薩や、新薬師寺十二神将などまだまだ素晴らしい仏像はいるのですが、キリがないのでやめておきます。京都の仏像をまだ見られてないので、これかは京都方面に繰り出して行こうかと思います。なぜか観光客は京都に集中して奈良は修学旅行生専門みたいになってますが、なんてったって奈良のほうが時代が古く、仏教が日本に輸入された場所ですから、是非東京の人たちには奈良に訪れていただきたいですね。
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by tsuneo_yoshinaga
| 2011-08-06 22:26
| 仏像